深紅 | 飴色の時間と記憶の彼方

深紅

太ももの内側に液が垂れ落ちている。
こんなはしたない格好で。
ある感情の昂り。
尻を平手打ちした。
嗚咽が漏れた。
彼女は更に腰を淫らにクネらせた。
その姿を見てさらに「ある感情」が昂る。
強く打った。
重い手ごたえ。
彼女は歯を食いしばりながら声にならない声で呻く。
白い尻に手の痕が浮き上がる。
芽核をそっと指先でつまむ。
液にまみれているので、ぬるぬるしてうまくつまめない。
もどかしさという快感への湿った入り口。
芽を弄る指先の動きを速めた。
彼女の息づかいも早くなり、身構えるように腰の動きが止まった。
絶頂が近いのである。

指の動きを止めた。
そして力を込めて尻を叩いた。
彼女は声を荒げて喜びを口にした。