深紅 つづき | 飴色の時間と記憶の彼方

深紅 つづき

何故。
なぜ、感じてしまうのか。

自ら快感を得るため、そして快感を本能のままに得ようとしている自分を見てもらい、あわれもない自分の姿を見られていることで心が震える。
彼はわたしのもっとも敏感な小さな突起部分をやさしく弄り、そして指を離して、卑猥に突き出してしまったわたしの尻を打った。

軽い痛みとともに体の芯が痺れる。

どうしてこんなに淫らなんだ、と言われている感覚。

出すべきではない恥じらいの姿をさらけ出してしまう。
見えない、聞こえない、動けない状況が非日常的な快感を増幅させる。

失神してしまってもいい。

そう思いながら、ヘッドホンから流れる単調なリズムに自らの卑猥な本性を乗せていった。